理念再考で感じたトークノートの文化

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2月に正式にキックオフした"理念再考プロジェクト"。代表小池を中心として、パートナー企業の協力を得ながら、丸2日間かけた全社員でのセッションやマネージャー層の合宿でのディスカッションを経て、6月20日の“LIFE”“STORY”正式発表に至りました。今回は、理念再考を提案してくれた株式会社Plan・Do・See ヒューマンリソースマネジメント室 ディレクター 小池幸仁さんに、話を聞きました。

浸透させるのではなく、
全員で再構築したかった

理念に関わる課題なら、貢献できる

トークノートさんとの最初の出合いは、以前Plan・Do・Seeで働いていたぼくの先輩からの紹介で、小池社長からTalknote導入に関しての提案をいただいた時でした。Plan・Do・Seeとして導入の検討を進めるにあたって、最初に話を聞いたのがぼくだったのですが、当時ぼくの所属していた部署は4人の部署だったので、一度話を聞いた後、他部署の責任者を紹介しました。結果としては、ちょうど検討を進めようとしたタイミングで、社内SNSに似た機能をもったシステムの自社開発が開始されてしまい、導入には至りませんでした。

ただ、色々お話を伺う中で、小池社長やトークノートという会社に興味が沸いてきて、もっと色々お話を伺いたいと思い、後日改めてアポイントをいただきました。何度かお会いしてお話をする中で「既に会社として企業理念を大切にしているが、今よりもっと深く全社員に浸透させたい」というお話が出てきて、「それなら、ぼく達が貢献できる可能性がある」と感じたことが、具体的に理念再考プロジェクトの提案につながっていきました。

全員参加で進めたい

Plan・Do・Seeでは、各店舗ごとに独自のコンセプト、理念やビジョンなどをつくって店舗を運営することで、とても上手くいっているイメージを持っていたので、クライアント企業様の理念をつくったり浸透させたりすることに関しても貢献できると考えていました。何かひとつの軸やしっかりとしたコンセプトを持ってやるという考え方はレストランやウェディングに限らず、規模や業種を越えて機能するやり方です。

理念浸透に関しての会話の後、すぐに一緒にプロジェクトを進めるパートナーのコピーライターの方へ相談して、2人で提案に行きました。

今回のプロジェクトを、理念再考という言葉で表現したのには、理由があります。小池社長からは浸透という言葉で問題意識が語られたのですが、ぼくは浸透という言葉にはトップダウンのニュアンスがあるイメージがあって、あまりピンとこなかったというか、最大限には機能しないイメージを持ちました。なので、全員で再構築するというイメージで進めたくて理念再考という言葉を使いました。小池社長の想いを大切にしながら、全員が参加するプロセスを通して、結果として理念が全社員に浸透するセッションとして作り込もうと考えていました。

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理念に時間とお金をかけている会社は、思った以上に少ないと感じる

実業での実体験を提供したい

ぼく達のビジネスは、経営者の方とのざっくばらんな会話の中からプロジェクトが生まれるケースが多いです。会話の中から問題が見えてきて、Plan・Do・Seeが貢献できそうであれば提案するし、弊社じゃないなと感じたら他社様のサービスを紹介することもあります。

ぼく達が他社の人・組織の問題へ関わることの価値は、Plan・Do・Seeとして日々実業をやりながら、その失敗や成功のエッセンスを個別にカスタマイズし、各社に適用していくところだと考えています。年間10~15プロジェクト位に関わって、期間は、1プロジェクト1年位で、その後も継続的に関わらせていただくので、1社2〜3年位が平均です。

組織のポテンシャルを引き出す仕事

実際に行う研修やセッションの手法としては、基本的にはクライアントのポテンシャルを引き出すコーチング、1~2割くらいを実業での失敗・成功体験をもとにしたティーチングという考えでやっています。ぼく達自身が、細かい指示をくまなくされたうえで仕事をすすめることがあまり得意ではないというのもあるのですが、より受け入れてもらいやすくポテンシャルを発揮するという観点でコーチングは大切だと思っています。

ただ、ティーチングを1~2割残しているのは、組織運営においては、多くの企業で効果的に作用しているベーシックなノウハウがあるからです。そういった基本的な考え方はお伝えをしています。とはいえその業界や個別の役割に関しての専門性は、お客様には絶対に敵わないので、いかに組織のポテンシャルを引き出すかが、ぼく達が価値を発揮するポイントだと考えています。

会社の印象については、理念を大切にしたいと社長が考えているということで、すごく温かくいい会社だなと感じて、ぜひとも貢献したいという気持ちになりました。理念を浸透させたいとおっしゃる会社はたくさんあるとは思うのですが、その中で実際に具体的にアクションができている会社はそんなには多くないという印象です。

小池社長は、社員にイキイキと働ける場を提供したいという想いが非常に強いと感じました。セッションの中で、トークノート創業に関係するご本人の原体験を伺った際に出てきた、子どものころ乗った満員電車で、すごく辛そうに出勤している人達の顔を見て、自分はそうならないと決めたというエピソードが、社員もそうなって欲しくないという気持ちにつながっているのだと思います。

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会社やサービスへの愛があるから、活発に議論ができる

IT企業に対しての先入観を覆された

小池社長にはじめてお会いした時、まっすぐな人だという第一印象を持ちました。その後も、印象は変わらなかったです。自社のサービスをとても愛していて、愛情を持って仕事に取り組んでいる。社員への愛情もしっかり持って、経営をしていると感じました。

セッションを行うにあたって、これまで、事業として具体的にどんな取り組みをしてきたか、現在何が上手くいっていて、何が上手くいっていないかをヒアリングした時も、多くの経営者の方は業績の話が多くを占めるのですが、小池社長は人や組織の話、社員一人ひとりが働く上で持っていて欲しい人としてのあり方の話が多く出てきたことも、印象に残っています。

あとは、好き嫌いがはっきりしている方という印象をもちましたし、直感的に物事を勇気をもって判断するタイプだと思うので、新しいインプットに対して、すぐにアクションを起こしていっているのではないでしょうか。社員の皆様にしてみると、朝令暮改に見えることもあるかもしれませんが、力強くすばらしいリーダーの大事な要素と感じます。サバイバル能力も高そうですよね(笑)。きっと絶対ないことですが、トークノートを誰かに経営をゆだねてもまた新たに新しいビジネスで、成功をおさめそうです。

実際にセッションをしてみると、とても面白い人が多くて楽しくて発見がたくさんありました。最先端の世界で働く職場も僕らサービス業と同じようにあったかくて熱い感じなんだと嬉しくなりました。もちろん小池社長が元々レストランを経営していて成功させていることも関係していると思います。

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全員が、自分達でなんとかできると
考えている

セッションの準備のひとつとして、マネージャー層へのインタビューも実施しています。その時の印象は、とにかくサービスに対しての愛情がとても強い、というものでした。こうしたらもっと売れる可能性がある、もっとこういう取り組みをしてみたいといった積極的な発言が多かったです。中でも、マーケティング部門のリーダーのサービスへの愛情が深かったのと、古株の開発責任者の方の会社への愛の大きさが、印象に残っています。

こういうインタビューに対して、他社だと無責任に「おれは●●だと思うんだけどね・・・」と自分の意見を言い放つだけのコメントを多く聞く場合もありますが、トークノートのみなさんは今感じる課題を自分事としてとらえて「なんとかする」というスタンスでした。

セッションへ向けての準備段階で持っていた懸念は、ドライな雰囲気とコミュニケーションに積極的ではないメンバーが大半だった時、どう対応しようかというものだけでした。しかし、実際にセッションをしてみると、懸念していた状況とは全く違っていて、あそこまで意見がたくさん出るとは思っていなかったので、驚きました。ぼく達ファシリテーターの介入は少ないほうが良いと考えているので、非常によいセッションでした。とにかくたくさん意見が出てきました。

企業理念に対しての意見は、会社への愛情がないと出てこないと思っています。印象的だったのは、役職者の意見に対して、他の部門のメンバーからしっかりと反対意見が出ていたことです。オープンで、良い意味での力強いコミュニケーションがとれていました。セッション後の飲み会でも、活発にコミュニケーションが行われていて、素晴らしかったです。とにかく全員が参加意識を持っていたし、エンジニアがここまで積極的な会社は少ないです。みんな、質問もどんどんしていました。

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大切なことは、会社と社員や
その家族がつながること

理念に所有感を持って欲しい

セッションの後で、実際に経営理念となる言葉をつくっていったのですが、プロジェクトはセッションの成功で50%は完了していました。その後のプロセスの中で、マネージャー層の合宿で時間をかけてディスカッションしてくれたのは嬉しかったです。このプロセスを踏んでもらっているのであれば、極端な話、言葉はどんな内容になっても、会社として大切にしたいものは十分浸透すると思いました。ぼくは、プロセスが最も重要という考えを持っていて、今回のプロジェクトでどんなことが起きていたのかを、下の世代へも語り継いでいって貰いたいなと思っています。

多くの企業では、理念をつくるとなった時、経営トップが雇ったコンサルタントが情報収集して、ピシッとした言葉をつくって納品して完了となることが多いと感じています。もちろんそういったことが正解のケースもあると思います。ただ、そのアプローチよりも自分たちがなにかしらかかわるプロセスのほうが言葉を愛せると思っています。どっかの誰かが勝手につくった言葉では、手放しで愛することはむずかしい。大切なことは、社員全員が、理念を愛して、自分達の理念なんだという所有感を持つことです。

プロジェクト以降、社員の定着率が向上しただけでなく、採用に関しても社員紹介や、“LIFE”“STORY”を掲載したWebサイトからの直接応募が増え、採用コストが大幅に改善したと聞いています。定量的な指標にインパクトが出たことは、とても価値があります。

会社をよくすることは、会社と社員を
繋げること

重要なのは、プロジェクトを通して社員と会社がどう繋がるかです。スキル系の研修も大事ですがそこのみに力を入れていると大きなビジネス上の困難に直面したときにおれてしまいやすくなると考えています。会社と強く繋がっていればちょっとしたことでは折れないし、会社のプロジェクトを自分のライフスタイルと重ねて大きく邁進をつづけられるかです。

会社と社員がどうつながるか。さらに、会社と社員のご両親などご家族とがどうつながるかも重要です。仕事には乗り越えなければならない壁があったり、どうしても一時的に長時間仕事をしなくてはならないタイミングがあります。ご家族とのつながりがなく、その会社のビジョンや、世の中にどんな貢献をしているのかを知らないと、ご両親には大切な子どもがとてもつらい環境に置かれているように見えてしまいます。一方で、会社の想いを知っていれば、家族にとっても前向きに捉えて応援できます。会社と社員がつながっていないと、同じ仕事ができるなら、給料の良い会社の方がよいと考えて、転職してしまいます。会社を良くすることは、社員と会社を繋げることと言っても過言ではありません。

Talknoteというサービスは、本当にいい会社をつくることができる、すばらしいソリューションだと思います。個人的には、コミュニケーションを変えることで、人が仕事に対してワクワクするようになったり、高い目標を楽しんで追いかけられるような仕掛けをトークノートさんが考えてくれることに期待しています。

VOL.03Talknote生き方